EquilabOmaha


(※下記に書いてあることは、個人的見解になります。あなたに対して利益を約束するものではありませんし、完全に正しい情報をお伝えすることを保証するものではありません。EquilabOmahaの導入も含めて、自身の判断と責任の下で実施をお願いします。)

  • EquilabOmahaってなに?
オマハにおけるEquityを計算してくれるツールです。
ハンド間だけでなく、レンジ間などの計算も出来るという優れものです。

  • EquilabOmahaってどうやって使うの?
詳しくはダウンロード先のページを見て下さい…という形だとブログの記事として意義がないので、私がどのように使用しているかを書きたいと思います。


正直、ハンドvsハンドについてはEquityを知っておくのは無意味ではありませんが、プレイ中は相手のハンドが見えるわけではないので、どの程度のレンジを想定したのかということの方が重要となりますので、EquilabOmahaもそのような使い方となります。

実際のプレイでのハンドを入力して、相手へ想定したレンジを入力するというのが一番多い使い方になりますので、そちらについて書いていこうと思います。

  • レンジごとに見ていこう
相手に想定したレンジで見ていくと書きましたが、レンジを想定するというのは中々に難しい面もあると思います。
まずは、10%,20%,30%,40%と10%刻みでどのレンジに対してEquityが高いのかということを見るのがいいと思います。
ハンドレンジについてですが、10%は上位10%のハンドをプレイするということで、かなりタイトになります。40%は上位40%をプレイということは、半分近くのハンドをプレイするのでルースと言えます。
殆どのプレイヤーは20%,30%となりますので、このレンジに対してEquityがよくなければプレイするのが厳しいというのが一つの指針となります。

では、実際に見てみましょう。


ハンドがAKJTの場合

ブロードウェイではありますが、1ギャップでレインボウです。
ポジションはBB、相手はボタンと設定して10%,20%,30%,40%と10%刻みで見てみます。

レンジ選択の仕方↓
(※画像は小さく見にくいですが、クリックすれば拡大されます)

レンジ選択

カード選択の仕方↓
(※画像は小さく見にくいですが、クリックすれば拡大されます)
ハンド選択



10%,20%,30%,40%と10%刻みで見た結果↓
(※画像は小さく見にくいですが、クリックすれば拡大されます)

ブロードウェイの1ギャップでレインボー

明らかに有利になるのは40%に対してのみです。30%がほぼ同じくらいということになります。
20%でもやや不利なので、普通にプレイしている相手に対してはEquity的には有利ではないようだということがわかります。

このように気になったハンドはレンジごとにEquityを確認するという作業を行うことが私は多いです。
上記でわかることは、かなりルースな相手でなければ該当ハンドはEquity的には有利にならないということです。

  • とるべきアクションは?
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では、相手がボタンから3bbでレイズインしてきたと仮定して、タイトな相手にはコール、ルースな相手には3ベットすればいいということなのか?

…ということは、間違いとまでは言えませんが、自身のプレイから与える印象、相手のプレイ傾向、状況など様々な要因が関わるのでEquilabの結果だけを見て一概には言えません。
(※また、今回はブログの記事にするにあたって、あえて微妙なハンドを取り上げています。)

繰り返しになりますが、明らかに有利になるのは40%に対してのみです。つまり、かなりルースな相手にしか有利にならないので、3ベットする相手もそのような相手になるということが一つの指針としては考えられます。
(※逆に言えば、私の場合は殆どコールに回すハンドです。あくまで私の場合はです。)

しかし、上記でも述べていますが自身のアクションを考えるのはEquityのみが指針ではありません。
(※相手のプレイ傾向なども指針となります。極論を言えば、3ベットに90%降りるような相手がいれば、ハンドに関係なく3ベットするべきです。)

そして、このハンドで3ベットするには相手のプレイ傾向の把握が必須になると思います。
特に下記の二つの割合がある程度高い相手でなければ、プレイは難しくなると思います。
  • プリフロップで3ベットに対してどの程度フォールドするか?
  • 3ベットポットでフロップでベットされた場合にどの程度フォールドするか?
EquilabOmahaでわかるのは再三の繰り返しになりますが、ハンド間及びレンジ間でのEquityです。
そのEquityを理解した上で自身がどうアクションするのか?ということを自身のプレイから与える印象、相手のプレイ傾向、状況などによってある程度のパターン化しておくということを私は行っています。

上記で言えば、私自身はタイトにプレイしている印象を持たれていると思われるので、ハンドレンジで40%程度のルースなプレイでプリフロップでの3ベットもしくはフロップでのベットでフォールドする割合が高いようなプレイヤーには3ベットするということが一例として考えられます。
(※上でも述べていますが、私の場合は殆どコールに回すハンドです。あくまで私の場合はです。)

つまり、アクションというのはEquityだけでなくその他の要因も大きく関連します。特に自身のプレイがどのような印象を与えているかという要因があるために他人に対して一概に3ベットするべき、コールするべきということは言えません。あなたと私のアクションが違うからと言って、一概にどちらがいい悪いということはありません。(※厳密に言えば、あるのでしょうが…そのためにはお互いの参加率、レイズ率、フォールド率などを把握して、尚且つそれが他のプレイヤーに与える印象はどうであり、相手のプレイ傾向、状況…これらを全て検証した上でわかることだと思うので、現実的には検証は難しく、それを多大な労力を払ってしても…?と思っています。)

そのため、上記のようなことを自身で考えておくというのは決断を下しやすくするということから大きな意味があると思います。逆に言えば、他人にしてもらっても無意味だと思います。興味を持たれた方は、行ってみて下さい。

そして、ライブやオンラインで気になったハンドについて上記のように検証してみるということは有用ではあるのですが、それだけでは広がりがありません。
以下のようなことも行ってみることをおすすします。
  • 類似ハンドの検証…AKJT等で検証して差異を見ていく形になるかな…?Aとスーテッドがあるだけで結構変化します。
  • 参加人数を変更しての検証…3way以上になった場合にEquityが接近することを検証
これらのことを行えば、実際にプレイしたハンド数以上に経験の蓄積などが得られると思います。

ですが、すごく長くなったので…これらは次回の更新で…たぶん…(´・ω・`)